悠〻ゆるり)” の例文
塔を建てうとはもう申しませぬ、見ず知らずの他の人ではなし御恩になつた親方様の、一人で立派に建てらるゝを余所よそながら視て喜びませう、と元気無げに云ひ出づるを走り気の源太悠〻ゆるりとは聴て居ず
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)