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怯々
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おずおず
ふりがな文庫
“
怯々
(
おずおず
)” の例文
すると、そこに何事か異常なものが予期されてきて、二人の顔に、なかば
怯々
(
おずおず
)
とした生色が這い上っていった。法水は静かに云った。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
茶を
汲
(
く
)
んで来た御部屋坊主は、常々直弼に愛されている男であったが、今朝は人が違ったように
怯々
(
おずおず
)
して、天目を進める手は見えるほど震えていた。
城中の霜
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
源内先生は、入口に近いところで中腰になったまま、
怯々
(
おずおず
)
とこの物凄い光景を眺めていたが、間もなく何時ものような落付いた顔付になり、ノソノソと死骸の方へ戻って来て
平賀源内捕物帳:長崎ものがたり
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
それに次いでセレナ夫人が口を開いたけれども、彼女は両手を
怯々
(
おずおず
)
と胸に組み、むしろ哀願的な態度で云った。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
然し、その——
怯々
(
おずおず
)
と入って来る老人を見ると、熊城は法水の耳に何やら囁いた。
後光殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
▼ もっと見る
すると、時江は
怯々
(
おずおず
)
と顔を上げ、低いかすれたような声で、
嫂
(
あね
)
に云った。
白蟻
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
怯
漢検準1級
部首:⼼
8画
々
3画
“怯々”で始まる語句
怯々然