忌籠きごも)” の例文
忌籠きごもりする僧の数も多くて、心細さは少し慰むはずであったが、中の君はだれにもだれにも先立たれた不幸な女として人から見られるのすら恥ずかしいと思い沈んでいて
源氏物語:49 総角 (新字新仮名) / 紫式部(著)
この山荘にも念仏をする僧が来ていて、宮のお住みになった座敷は安置された仏像をお形見と見ねばならぬ今となっては、そこに時々伺候した人たちが忌籠きごもりをして仏勤めをしていた。
源氏物語:48 椎が本 (新字新仮名) / 紫式部(著)