御霊様みたまさま)” の例文
御霊様みたまさま」ととなえて、神棚だけ飾ってあった。そこへ実は拝みに行った。父忠寛は未だそのさかきの蔭に居て、子の遠い旅立を送るかのようにも見える、実は柏手かしわでを打って、先祖の霊に別離わかれを告げた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)