御前オマヘ)” の例文
或は、由来記を信じれば、月神が穀物の神とせられてゐる例は、各国に例のあること故、御月オツキ御前オマヘに宛てゝ考へることが出来さうである。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
御すぢの御前は、琉球最初の陰陽神たるあまみきょ・しねりきょの親神なる太陽神即、御日オチダ御前オマヘを、祖先神と見たのだと解釈せられよう。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
火の神と言ふ名は、高級巫女の住んでゐる神社類似の家、即、聞得大君御殿チフイヂンオドン三平等ミヒラの「大阿母ウフアムしられ」の殿内トヌチでは、お火鉢の御前オマヘと言ふ事になつて居た。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)