御供養ごくよう)” の例文
『華岳寺でな、いと、盛大な御供養ごくようであった。元を忘れぬ領下の町人やら浜方やら百姓までが、香華をたずさえて、参拝に来てくれたには、この身も思わず、涙がもよおされた』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「平さんもほんとうにお気の毒ね。あたしも御供養ごくように放し鰻をしましょうよ。」
放し鰻 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「仏様へ御供養ごくようでございますぞい」
老主の一時期 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
「これも、御供養ごくようのひとつ」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)