得乗えの)” の例文
旧字:得乘
おとらは兄夫婦が、汽車にも得乗えのらず、夏の暑い日と、野原の荒い風に焼けやつれたくろい顔をして、疲れきった足を引きずりながら這込はいこんで来た光景を、口癖のように作に語って聞かせた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)