御養家のお気詰りなればとて、をりふし我が方へ入らせらるるを。母様の有難がりたまひ。おすしよ、団子と、坊ちやま待遇。
お紋は下へも置かぬ待遇でした。
湯治にも遣つて戴きたし、次にはまた奥様より世間並の召使ひ待遇これも前以てお断り申上げたしなど、有らむ限りの我儘述べ立てたるは、本宅へ這入らじとのたくみなりしに
お詞さへもいつしかに、どうせいかうせいの下女待遇。いかに養はれてゐればとて、そんな筈ではなかりしと、奥様が今日この頃の不平の矢先。旦那様よりまた横柄なる御註文。
“待遇”の意味