弩弓いしゆみ)” の例文
「将来は、船軍ふないくさにも、特殊な武器が発明されるかもしれませんが、やはり現状では、弩弓いしゆみに優るものはありますまい」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
敵のほこを奪ってぎ、敵の弩弓いしゆみを取って、なぐりつけ、馬も人も、さながら朱で描いた鬼神そのものだった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「合点だ。弟、今夜のうちに、罠弓わなゆみ、毒矢、それから弩弓いしゆみ、そうだ刺叉さすまたも持って行こう。揃えておけよ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とたんに、あたりの墻壁しょうへきの上から弩弓いしゆみ、石鉄砲の雨がいちどに周瑜を目がけて降りそそいで来た。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)