引奪ひったくっ)” の例文
余は親切の印ともいう可き此の花をお浦風情に我が物にされて成る者かと殆ど腕力盡で引奪ひったくったが、悲しい哉花よりも猶大切な者をお浦に取られて仕舞った、夫は花の下に伏せてあった一個の鍵である
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)