“弁慶蟹”の読み方と例文
読み方割合
べんけいがに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まるで弁慶蟹べんけいがにのように真赤な顔をし、帽子もネクタイもどこかへ飛んでしまって、袖のほころびた上衣を、何の意味でか裏返しに着て
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
赤い弁慶蟹べんけいがにが一匹、悠々、橋の上を横にあるいている。外濠そとぼりの水は、ぶつぶつ沸き立って、午過ぎから日盛りの間の一ときは、呉服橋の往来も暫く休みのようなすがたになる。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ちょっと待って弁慶蟹べんけいがにを踏みつけそうで歩けやしませんわ」
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)