廻向ゑかう)” の例文
饅頭まんぢゆうが唯ひとつ寂し相に入つてゐる汁で飯を食べたことなどもある。して、そこで勧められるままに、父の追善つゐぜんのために廻向ゑかうをしてもらつた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
他力の信をえんひとは、仏恩報ぜんためにとて、如来二種の廻向ゑかうを、十方にひとしくひろむべし。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)