廃邸あれやしき)” の例文
この廃邸あれやしきの空気は、お庄にはあまり居心いごこちがよくなかった。部屋で声を立てても、奥から駈けつけて来てもらえそうにも思えなかったし、庭も何だか陰気くさかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)