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庇蔭
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ひいん
ふりがな文庫
“
庇蔭
(
ひいん
)” の例文
香以は贔屓の連中を組織して、
荒磯連
(
あらいそれん
)
と
名
(
なづ
)
け、その
掟文
(
おきてぶみ
)
と云うものを勝田諸持に書かせた。九代目の他日の成功は半香以の
庇蔭
(
ひいん
)
に
因
(
よ
)
ったのである。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
仮初
(
かりそめ
)
にも夫の意に逆うは不順なり、其醜行を咎むるは嫉妬なりと信じて、一切万事これを黙々に附し去るのみか、当の敵たる加害者の悪事を
庇蔭
(
ひいん
)
して、却て自から婦人の美徳と認むるが如き
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
日本長崎の出嶋には
尚
(
な
)
おその国旗を
飜
(
ひるがえ
)
して一日も地に下したることなきゆえ、荷蘭は日本の
庇蔭
(
ひいん
)
に依り、建国以来
曾
(
かつ
)
て国脈を断絶したることなしとて、今に至るまで蘭人の記憶に存すとの談あり。
〔気品の泉源、智徳の模範〕
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
庇
漢検準1級
部首:⼴
7画
蔭
漢検準1級
部首:⾋
14画
“庇蔭”で始まる語句
庇蔭目