年少した)” の例文
と言つてはまとひついた。殊に年少したの方の文ちやんと来たら、聞分きゝわけの無い年頃で、一度愚図々々言出さうものなら容易に泣止まない。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
姉妹きやうだいが世話する叔父をぢさんの子供は二人とも男の児で、年少したの方はふみちやんと言つて、六歳の悪戯盛いたづらざかりであつた。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
貴女が着物を作つて送つて下すつたりした一番年少したの女の兒も、今では漁村の乳母の家で、どうにか斯うにか歩行の出來るまでに成人したことを申上げたいと思ひます。
と言つて年少したの子供を抱きあげ、それから長ちやんの方も抱いて見た。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
「私より三つ年少したです」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)