“布良”の読み方と例文
読み方割合
めら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
布良めらから竹原村に来った時には「板橋の霜色沙よりも白く」、館山たてやまでは冬もようやく寒くなり、その年もいつか残り少くなっていた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「だッて……女だって、裸が恥かしいとはきまらないでしょう、布良めらのあまの姉さんたちをごらんなさい、いつでも裸でいるじゃありませんか」
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
故友の青木繁はその絵を房州の布良めらで描いた。一見印象派風のものであるが、故人は単に写実を目あてに筆を運んだものであろうか。鶴見はうべなわない。