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巾着切
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きんちやくきり
ふりがな文庫
“
巾着切
(
きんちやくきり
)” の例文
「解つたよ。三百八十兩の大金を
巾着切
(
きんちやくきり
)
にやられて、主人への申譯、言ひ交した女と一緒に、ドブンとやらかさうといふ筋だらう」
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何故と云ひねえ。同じ悪党とは云ひながら、押込みよりや掻払ひ、火つけよりや
巾着切
(
きんちやくきり
)
が、まだしも罪は軽いぢや無えか。
鼠小僧次郎吉
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「おや、おや、おや、——それぢや八五郎親分、お前さんは泥棒や
巾着切
(
きんちやくきり
)
を逃がしてお役目が濟むといふんですか」
銭形平次捕物控:101 お秀の父
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
春から大した御用もなく、
巾着切
(
きんちやくきり
)
や空巣狙を追ひ廻させられて、錢形の親分も少し腐つてゐた最中だつたのです。
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「が、天下
靜謐
(
せいひつ
)
だな、今年になつてからは、ろくな
巾着切
(
きんちやくきり
)
も出て來ないよ。謀反なんかあるわけは無いし」
銭形平次捕物控:250 母娘巡礼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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「立派だつてやがる、——成程それだけサバサバして居ると、
巾着切
(
きんちやくきり
)
が車掛りで攻め寄せても驚かねえ」
銭形平次捕物控:278 苫三七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いつも錢形の親分と一緒で無きや、ろくな
巾着切
(
きんちやくきり
)
も縛れないと思はれると、口惜しいぢやありませんか
銭形平次捕物控:283 からくり屋敷
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
知つてるよ。大した惡黨でもなく、調法だからと言つて、お前は
懇意
(
こんい
)
にして居るやうだが、相手はゴミのやうな男でも、人の懷中を狙つて暮す
巾着切
(
きんちやくきり
)
だ。お上の御用を
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「彦兵衞——
薄菊石
(
うすあばた
)
の
巾着切
(
きんちやくきり
)
は誰だ。早い方がいゝ。今から手を廻したら、金が戻るかも知れねえ」
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お父さん、それは、違ひますよ。三百八十兩は
巾着切
(
きんちやくきり
)
に取られ——」
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「何だ、女
巾着切
(
きんちやくきり
)
のお兼ぢやないか」
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
巾着切
(
きんちやくきり
)
にやられたのだ」
銭形平次捕物控:183 盗まれた十手
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
巾
常用漢字
中学
部首:⼱
3画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“巾着”で始まる語句
巾着
巾着頭
巾着銭
巾着網
巾着茄子