巨浪おおなみ)” の例文
されど人を殺せし天罰は免かるるあたわず、幾度か打寄する巨浪おおなみのために呼吸はとまり、船具の破片等にその身を打たれて、身体を大檣に縛りつけしまま他界の鬼となりしならん
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
またもや打ち寄する巨浪おおなみのために、船は激しく傾き、一方より一方にまろんで頭を打ち、今ようやく息を吹返せるなり、他人が余の頭を打ちしにあらず、余自ら頭を打ちつけしなり
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
時々甲板上に巨浪おおなみの落来る音聴ゆ。
南極の怪事 (新字新仮名) / 押川春浪(著)