左刃さじん)” の例文
この日のかれの働きに、やや左刃さじんの弱さかと思われた点は、ひと太刀で絶命するような斬れぶりのないことだった。瞬一瞬、手負いは増して行ったが、まだ一名の死者も出ない。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)