川篝かわかがり)” の例文
いずれ残らずひっ捕えて、噂の出どころを究明してくれるつもり。川篝かわかがりの火の明りで一人一人の顔を見届け、足音を忍ばせてそっと磧から離れると、町の辻で供を帰し、一人で山邸へ上って行った。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)