岳楼がくろう)” の例文
来てみれば、東岳廟とうがくびょうと並ぶ五岳楼がくろうの廻廊の欄干に、それらしき武家風の若者十人ばかりが、腰かけている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
林冲りんちゅうの新妻はいま、五岳楼がくろう御堂扉みどうとびらにしがみついて、執拗しつような高御曹司と、争っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)