岩田氏いわたうじ)” の例文
「寿松院妙遠日量信女、文政十二己丑きちゅう六月十四日」とあるのは、抽斎の生母岩田氏いわたうじぬい、「妙稟童女、父名允成、母川崎氏、寛政六年甲寅こういん三月七日、三歳而夭、俗名逸」
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
允成ただしげ致仕ちしして、家督相続をしてから十九年、母岩田氏いわたうじぬいうしなってから十二年、父を失ってから四年になっている。三度目の妻岡西氏おかにしうじとくと長男恒善つねよし、長女いと、二男優善やすよしとが家族で、五人暮しである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)