岩上いわがみ)” の例文
何を云うにも路用はたった六百文、此処らは只今のように開けませんで、白井しらい八崎はっさきの難所を越え、漸くのことで岩上いわがみという処へかゝりますと、しらりっと夜が明けて来ました。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此方こちらは小松の並木で一本も外のはありません。真堀の岩上いわがみの方から粥河圖書は来るに相違ないと、山三郎は馬を乗り据え、むこうに眼をけて居ると、遥かにひづめの音がいたします。