少歳をとし)” の例文
兎も角も手古奈の胸を聞いてからなど、四人が揃ふのを待つてゐたのに、足人たりと少歳をとしが相も變らぬ無邪氣な話を始めたので、もどかしくてならないのである。
古代之少女 (旧字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)
それかあらぬか、兄の少歳をとし(手古奈の兄)は一寸見は物靜かお人よしの樣だが、武藝に掛けては容易に人に讓らぬ、如何な場合にも愛馬を手離すと云ふことはない。
古代之少女 (旧字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)