小篠こざさ)” の例文
庭へおりて見ると、小篠こざさの芽が、芝にまじって、すこやかな青さで出ていた。そのかげを赤い小蟹こがにが、横走りにけたり、はさみで草を摘んで食べている。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
小太郎は、半分逆上しながら、父と共に登って行った比叡山の、小篠こざさの細径を、想い出した。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
小篠こざさが原を行きなや