小竹しぬ)” の例文
また、「うち靡く春さり来れば小竹しぬうれ尾羽をはうちりて鶯鳴くも」(同・一八三〇)というのもあり、これも鶯の行為をこまかく云っている。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
秋ふけてみ山もさやに小竹しぬの葉のさやぐ霜夜を独ぬるかな
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
「かくしてやなほや老いなむみ雪ふる大あらき野の小竹しぬにあらなくに」(巻七・一三四九)等、例が多い。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
朝柏あさがしはうる八河辺はかはべ小竹しぬのしぬびて宿ればいめに見えけり 〔巻十一・二七五四〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)