小夜野さよの)” の例文
小夜野さよの——」と、義貞は、尼の面をじいっと見すえた。それで気づかれたことだった。義貞はたちの方で、更けるまで飲んでいたのであるまいか。眼は不気味に赤い酔光をおびていた。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小夜野さよの。……では、恩にきるとお言いやるのか」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)