取久兵衞は吟味ぎんみ中主人五兵衞へあづけられ文右衞門は直樣すぐさまかしら小出兵庫殿こいでひやうごどのへ差出しと相なり吟味中ぎんみちう入牢じゆらう申付られける又文右衞門が女房にようばうお政は家主へ預けとなり長屋の者共にてきびしく宅番たくばん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)