トップ
>
寥々
>
りようりよう
ふりがな文庫
“
寥々
(
りようりよう
)” の例文
さては何の怪むところ有らん。節は初夏の
未
(
ま
)
だ寒き、この
寥々
(
りようりよう
)
たる山中に
来
(
きた
)
り
宿
(
とま
)
れる客なれば、保養鬱散の為ならずして、湯治の目的なるを思ふべし。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
恨むと見ゆる死顔の月は、肉の
片
(
きれ
)
の棄てられたるやうに
朱
(
あか
)
く
敷
(
し
)
ける満地の瓦を照して、目に
入
(
い
)
るものは皆伏し、四望の空く
寥々
(
りようりよう
)
たるに、黒く点せる人の影を、彼は
自
(
おのづか
)
ら
物凄
(
ものすご
)
く顧らるるなりき。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
寥
漢検1級
部首:⼧
14画
々
3画
“寥々”で始まる語句
寥々寂々
寥々冥々