宮越みやのこし)” の例文
宮越みやのこしへ向う峠の上からご料林を眺めた風景が鳥渡ちょっと心を引きましたので或日私は三脚を据えて其写生に取りかかりました。
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「いやいやそれには及ばない。宮越みやのこし、越えれば福島じゃ。これまで隙のないものが、これからありよう筈はない……乾児こぶん衆にもおさらばおさらば」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
よくないのは山影さん、いったいどこにいるんだろう? 藪原で聞いてもいないというし、宮越みやのこしで聞いてもいないというし、福島で聞いてもいやあしない。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)