“宣処”の読み方と例文
読み方割合
ノリト100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此のりを発する場所を「宣処ノリト」と云うた。即、信仰的に設けた、一段高い座なのである。此処で唱へる言葉が、のりとごとであつた。其を、次第に略して、のりとといふ様になつた。
呪詞及び祝詞 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
次に此「のりと」といふ語の語義は、昔から色々に解説せられてゐるが、のりととは、初春に当つて、天皇陛下が宣処ノリト即、高御座に登られて、予め祝福の詞を宣り給ふ、其場所のことである。
神道に現れた民族論理 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)