宙宇ちゅうう)” の例文
空中と地上との闇の宙宇ちゅううで、二つの鷲が舞いつおどりつしていたもののようであったが、やがて、のしきった羽風の音が、胆吹山の山上へ向って真一文字にうなり出すと、それで
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
少なくとも、この二つの幽霊は、白骨の温泉の宙宇ちゅううにさまようて浮べないでいる。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
宙宇ちゅううに迷ってるんだ」
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)