孺子じゅし)” の例文
彼が弱き者のしいたげらるるを見る時は、必ず常に、孺子じゅしをとらえて井中に投ぜんとするを目撃するがごときの感をなすも、ひっきょうこれがためである。
貧乏物語 (新字新仮名) / 河上肇(著)
里見の防禦使となって堂々対敵しても逃路に待ち伏せする野武士のような役目を振られて、シカモ首尾よく取り逃がして小水門目こみなとさかん孺子じゅしをして名を成さしめてる。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
周瑜しゅうゆ孺子じゅし。さき頃の矢に閉口したか。気分は如何。ほこは持てるや」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孺子じゅし。何の用やある」と、いった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孺子じゅしっ。来たかっ」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)