“子産石”の読み方と例文
読み方割合
こうみいし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はい、浪打際に子産石こうみいしと云うのがござんす。これこれでここの名所、と土地ところ自慢も、優しく教えて、石段から真直まっすぐに、畑中はたなかを切って出て見なさんせ、と指さしをしてくれました。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
明神の下あたりから次第に子産石こうみいしの浜に消えて、どこへそそぐということもない。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
子産石こうみいしと申しまして、小さなのは細螺きしゃご碁石ごいしぐらい、頃あいの御供餅おそなえほどのから、大きなのになりますと、一人では持切れませぬようなのまで、こっとり円い、ちっと、平扁味ひらたみのあります石が
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)