嬢子をとめ)” の例文
旧字:孃子
出雲宿禰の分れの家の嬢子をとめが、多くの男の寄つて来るのを煩はしがつて、身をよけよけして、何時か山の林の中に分け入つた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
今枚岡の御神に仕へて居るいつひめの罷める時が来ると、あの嬢子をとめが替つて立つ筈だ。其で、貴い所からのお召しにも応じかねて居るのだ。……結局誰も彼も、あきらめねばならぬ時が来るのだ。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
わけは聞き出したね。南家なんけ嬢子をとめはどうなつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)