嬢子むすめ)” の例文
旧字:孃子
それがために数多からぬ知己親類の嫁しうべき嬢子むすめを心のうちにあれこれと繰り見しが、思わしきものもなくて、思い迷えるおりから、山木は突然娘お豊を行儀見習いと称して川島家に入れ込みぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
... 調ととのうる者を欲しいだろ、因ってこの若い嬢子むすめを汝の婢なり妾なりにして取って置け」と聞いて豹殺し腰抜かすばかりよろこびながら「父様見やんせ、余りに衣類がやぶれているので、とてもこんな結構な品を ...