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嫻
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しと
ふりがな文庫
“
嫻
(
しと
)” の例文
藤川の
女将
(
おかみ
)
は、年のころ五十ばかりで、名古屋の
料亭
(
りょうてい
)
の娘といわれ、お茶の
嗜
(
たしな
)
みもあるだけに、挙動は
嫻
(
しと
)
やかで、思いやりも深そうな人柄な女であった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
湯島時代に彼女は店の用事にかこつけ、二日ばかり帰らぬ松島を迎えに行き、小菊に
逢
(
あ
)
ったこともあったが、逢ってみると
挨拶
(
あいさつ
)
が
嫻
(
しと
)
やかなので、印象は悪くなかった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
二人は照れてしまったが、葉子は部屋の空虚を
充
(
み
)
たすために、
力
(
つと
)
めて話をしかけた。そこへ真白に塗った小夜子が、絵羽の羽織を着て
嫻
(
しと
)
やかに入って来た。そして入口のところに坐った。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
嫻
漢検1級
部首:⼥
15画
“嫻”を含む語句
公圭書法嫻雅
嫻雅