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嫖客
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きゃく
ふりがな文庫
“
嫖客
(
きゃく
)” の例文
吉原の
情婦
(
おんな
)
にでも逢いに行く
嫖客
(
きゃく
)
を乗せて行くものらしい。が、彼はそんなことにも気がつかなかった。
賑
(
にぎ
)
やかな
廓
(
くるわ
)
の
灯
(
ひ
)
を横目に見ながら、そのまま暗い土手の上を歩きつづけた。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
けれども其処にいるとすれば、何れ長田のことだから、此の間も、あの「本当に何処かへ行くか知らん?」と言っていた処を見ると、遣って行くに相違ない。その他
固
(
もと
)
より
種々
(
いろん
)
な
嫖客
(
きゃく
)
に出る。
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
店の女たちが珍しいので、私にも、私にもといって買い、格子先に立ってる
嫖客
(
きゃく
)
などが、では、
俺等
(
おれたち
)
も買おうと買ったりして、旨くはけてしまったので、私も大いに手軽になってよろこびました。
幕末維新懐古談:42 熊手を拵えて売ったはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
嫖
漢検1級
部首:⼥
14画
客
常用漢字
小3
部首:⼧
9画
“嫖”で始まる語句
嫖騎
嫖
嫖界
嫖緻
嫖致
嫖蕩