姫氏きし)” の例文
だが、オキチでもブタでも、とにかく、彼等の満喫するに足る柔肌やわはだのかいなに抱かれて、彼らが姫氏きしの国の甘夢にうつつなき一夜こそ、港の埠頭ふとうは戦争だった。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)