姉様ねえさま)” の例文
旧字:姉樣
只美紅姫だけは自分のへやに隠れていて、姉様ねえさまの濃紅姫が呼んでも出て来ませんでした。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
わずかふた月でも起臥おきふしをともにして、しかもよい姉様ねえさまのように親しんでいた人を、旅に奪われるとなると、生徒の巫女みこたちは、一抹の哀愁にとらわれて、なかなかお通を離さないのである。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)