妬刃ねたば)” の例文
二人は妬刃ねたばを合せながら、心しずかにその日を待った。今はもう敵打かたきうちは、成否の問題ではなくなっていた。すべての懸案はただその日、ただその時刻だけであった。
或敵打の話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)