“奥書”の読み方と例文
旧字:奧書
読み方割合
おくがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「クハンライコノ木喰五行菩薩事ハ」と書き起された文句、それに奥書おくがきの自署花押かおう、それが上人自筆の稿本であり、かつ自叙伝であるということは疑う余地がないのです。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
和歌所開闔かいこう源家長が清書して奥書おくがきを記して世につたえたものであって、十二月二十六日の奥書の意を取ると、この決定本以前の『新古今集』は、いずれもひがごとの存する本であり
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
頃日このごろ珍書刊行会が『後昔物語のちはむかしものがたり』を刊したのを見るに、抽斎の奥書おくがきがある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)