奇稲田姫くしいなだひめ)” の例文
この少女はわが子なり奇稲田姫くしいなだひめという。さきに八箇やたりの少女あり年ごとに八岐やまた大蛇おろちのために呑まれて今このおとめまた呑まれんとすと申しければ、尊われにくれんやとのたまう。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
光明皇后こうみょうこうごうの御顔をうつしたてまつったという仏像や、その他のものにも当時の美女の面影をうかがう事が出来る。上野博物館にある吉祥天女きっしょうてんにょの像、出雲いずも大社の奇稲田姫くしいなだひめの像などの貌容がんように見ても知られる。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)