太郎岬たろうみさき)” の例文
あるいマストのように渚に突立って、くろみゆく水平線のこんもりふくれた背を、瞬きを忘れて見詰め、或は又、右手めて太郎岬たろうみさきの林を染めているかすかあかねに、少女のような感傷を覚えたり、さては疲れ果て
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)