“天衣(てんね)” の例文
ここいらにはざらにある脆(もろ)い焼石、——顔も鼻のあたりが欠け、天衣(てんね)などもすっかり磨滅し、そのうえ苔がほとんど半身を被(おお)ってしまっているのだ。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
猛火(くわ)の天衣(てんね)左手(ゆんで)に
焔の后 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
そうしてその仏たちのお貌だの、宝冠だの、天衣(てんね)だのは、まだところどころの陰などに、目のさめるほど鮮やかな紅だの、緑だの、黄だの、紫だのを残している。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)