“天児”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
アマガツ60.0%
あまがつ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
形が同じである処から、同様な名前を附けたと見ることも出来るし、殊に、天児アマガツなどは祓除以外の神事の人形であることを見せてゐるものらしい。
雛祭りの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
日本には、かなり古くから、天児アマガツ・お伽這子トギバウコの類を身近く据ゑて、穢禍を吸ひ取らせる、と言ふ考へはあつた様だ。人形を恐れる地方は、現在もある。
女王にょおうは子供好きであったから、天児あまがつの人形などを自身で縫ったりしている時はことさら若々しく見えた。日夜を若宮のために心をつかう紫夫人であった。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
道理はよくわかっていて抑制しようとしても明石あかしの悲しさはどうしようもないのである。乳母めのとと少将という若い女房だけが従って行くのである。守り刀、天児あまがつなどを持って少将は車に乗った。
源氏物語:19 薄雲 (新字新仮名) / 紫式部(著)