天児あまがつ)” の例文
女王にょおうは子供好きであったから、天児あまがつの人形などを自身で縫ったりしている時はことさら若々しく見えた。日夜を若宮のために心をつかう紫夫人であった。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
道理はよくわかっていて抑制しようとしても明石あかしの悲しさはどうしようもないのである。乳母めのとと少将という若い女房だけが従って行くのである。守り刀、天児あまがつなどを持って少将は車に乗った。
源氏物語:19 薄雲 (新字新仮名) / 紫式部(著)