大町おほまち)” の例文
しかしそのは吉江氏を始め、西条君や森口君とはずつと御無沙汰ごぶさたをつづけてゐる。唯鎌倉の大町おほまちにゐた頃、日夏君も長谷はせきよを移してゐたから、君とは時々往来わうらいした。
「仮面」の人々 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
京に入りてより、嘲風氏に聞き、竹風君と話して彼が性行の一端をうかがひ、逢ふて詩談を交へんとするの情あり。我仙台に入るや、招かれて一夜大町おほまちの居にこの幸福なる詩人を訪ふ。(未完)
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)