大王おほぎみ)” の例文
沢の蛍は天に舞ひ、闇裏やみおもひは世に燃ゆるぞよ、朕は闇に動きて闇に行ひ、闇に笑つて闇にやすらふ下津岩根の常闇とこやみの国の大王おほぎみなり、正法しやうぼふの水有らん限は魔道の波もいつか絶ゆべき
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ほととぎす初音にそへて大王おほぎみにたてまつらまし清き山かぜ
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
大王おほぎみ行幸みゆきかあらし旗立てて雪の御門みかどを騎馬出づる見ゆ
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)