トップ
>
大燒痕
>
おほやけど
ふりがな文庫
“
大燒痕
(
おほやけど
)” の例文
新字:
大焼痕
ガラツ八の手の中に、一と握りになつたのは、見る影もない女、
跛足
(
びつこ
)
の
大燒痕
(
おほやけど
)
の、あの下女のお
越
(
ゑつ
)
だつたのです。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
下つ引二三人を狩り出して、大骨折で縛つたのは、何んと
大燒痕
(
おほやけど
)
の和吉、と美しい女太夫のお紋だつたのです。
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「女を
撫斬
(
なでぎり
)
にするのを、美男で大通の自分の役得のやうに思つて居たのだよ。あれは本當のところは男の屑さ、
大燒痕
(
おほやけど
)
の下女に追ひ廻されりや世話はない」
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
擧げた顏を見ると左半分の
大燒痕
(
おほやけど
)
で、右半面の好い男が、恐ろしくグロテスクに見えます。
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
外には和吉といふ口上言ひが一人、これは三十前後のちよいと好い男ですが、色白の額から左の頬へかけて、
大燒痕
(
おほやけど
)
が凄まじく、引つ釣に
膏藥
(
かうやく
)
などを
貼
(
は
)
つた、見る影もない人相です。
銭形平次捕物控:171 偽八五郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
唐臼
(
からうす
)
を踏むやうな
大跛足
(
おほちんば
)
で、澁紙色の顏には、左の頬から
鬢
(
びん
)
へかけて、
大燒痕
(
おほやけど
)
の引つつりがある上、髮は
玉蜀黍
(
たうもろこし
)
の毛のやうな女——、年こそ三十前後ですが、これは又あまりに痛々しい不
容貌
(
きりやう
)
です。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
燒
部首:⽕
16画
痕
常用漢字
中学
部首:⽧
11画
“大燒”で始まる語句
大燒原